Web企画:特集/座談会2014
会員3 でも、そうだったのかもしれない。やっぱり、実際は(子どもの様子を親が)見ていて、もしかしたら、いいよって言葉では言ってても、心ではえーって眉間がぎゅーと寄ってたかもしれないですけど、でも、それでもいいよっていうふうに思えてたのかもしれません。
会員1 すごい。頭いいね。
会員2 幼稚園でほかの人との確執というか、あると思うんですけどね。それは、そうじゃなくて、自分が子どもとどういうふうにかわっていくか。子どものストレスを吐き出す。つまり、園であった嫌なことを家で解消させてあげれば、それはそれでいいと思うんですよ。「ふーん、そうなんだ、じゃあ、これ食べる?」って言って、おいしいもの食べさせて、「じゃあ、ママとこうやって遊ぼうよ」って言って。嫌だって言ったら、「じゃあ、嫌なんだ。何を嫌なのかな」って聞いてあげればいいし。たかだか、4歳なんで、その相手も4歳なわけですよ。
岡本 すごい4歳らしい話。
会員1 かわいいね。そう。そのくらいで。
岡本 4歳の女子、すごいの!
梅崎 強い。
会員1 しっかり者だし。
梅崎 賢いしね。
会員1 そう、そう、本当にそう。
会員3 娘が、幼稚園から女の子しかいない環境で、ずっとそのまま大学まで。
会員1 女子なの。ふーん。
会員3 今の印象、ぼよよーんってこんな感じに育ってるんですけれども。そんなに男の子と女の子って違うんだ。娘しか私も知らないので。まあ、公園仲間とか、ほかのお兄ちゃん、お姉ちゃんとかは知ってるけど、そんなに男女差って違う?
会員1 そう、そう、そう。若い男の先生には全然違う。しかもイケメンだともっと違うんだよね、これも。
会員3 そうなんだ。
会員3 そうなんですか。男の子と女の子両方、育ててみたかった。
会員1 いや、4歳はわかるよ。
梅崎 よくわかってますよね。
会員2 それ、わかるから。うちの子も年少さんから、すごい幼稚園であったこと、よく話してたので。園バスから見える花のこととか話してたので、よくやっぱり話すんです。子どもっていうのは、話すので。
梅崎 むしろ、子どもが家に帰って話せるような出来事がたくさんある園生活を過ごせてたら、それはいい園じゃないですかね。
会員1 ねえ、そうですよね。
梅崎 けんかしたにせよ、泣いたにせよ。
会員2 そうですよね。
岡本 けんかの機会、もらってるって思えばね。
梅崎 そういうことだと思う。
会員1 だから、よくお話しするってうらやましい。うちは娘が全然しゃべんない子で、逆に下の子、男の子なんだけど、その子のほうがまだ友だちがいただの何だの、しゃべる。そっちは本当にいつの間にか育っちゃったなっていう子で、それこそ、あれ、起きてたの、笑ってるみたいな、手かかんないっていえばなんなんだけど。そんな子だったから、やっぱ個性なんだろうなと思って。
梅崎 きょうだいも聞きたい。
岡本 違います?
会員1 違いましたね、何か。かわいそうだなって、下の子あんまり覚えてない。
一同 (笑)
会員1 何だったかなみたいな、それこそ、保育園で何なりたい?って聞かれて、何なりたいって言ってたけかな?みたいな感じで、
岡本 写真の量は?
会員1 やっぱ半分ぐらいになっちゃってるから、そうなの。かわいそうだなって思いますよね。ありとあらゆるものが違ってる。服とかも、特に男の子の服なんかは、何かつまんない。
一同 (笑)
岡本 そう、つまんない。
会員1 ハモっちゃいますよ。
会員3 うらやましい、ほんとにきょうだいがいたりするのはうらやましい。
会員2 両方、男の子も女の子もいるといいですよね、やっぱり。
会員1 いや、それでも醜い争いを見ますから(笑)。とほほですよ、本当に。
梅崎 なるほど。
岡本 どっちが強かったですか。
会員1 やっぱ姉が強くて、小学校ぐらいまではもう、弟ぼこぼこにやられて。結構、暴力的なんですよ、姉のほうが。また。
梅崎 しゃべらない代わりに。
会員1 代わりに。そう。
岡本 3歳違いでしたっけ。
会員1 そう、3歳違いで、口じゃ言わない割には、足とか手とか出て、やっぱちょっとこれはまずいなって思って、かなり。そのうち、あんた実は弟からやられるよって言ったら、本当にやられてるんです、今。高校生とかになったら。
岡本 強く大きくなってね。
会員1 やっぱり姉がちょっと生意気なことを言ってへこまそうとしたら、詭弁でやり返そうとしたら、違うだろう、うるせえんだよ、ばかってやられてますからね。そういう修羅場を私は何回か見ているので、ああーって言って止めて、私もばーってボコってたたかれたりもしていて。もうきょうだい、こんな怖いことになるんだったら、もう何でこんなきょうだいになっちゃったんだろうって、本当にきょうだいであることが恨みにしかならないじゃないかなと、本当に悲しくて泣いてましたね、そのときは。
梅崎 持橋先生のとこも3きょうだい。
持橋 そうですね。
梅崎 修羅場は?
持橋 修羅場は…、うちは上の子と真ん中の子の間がちょうど6歳離れてるんですよね。
岡本 うん。空いてますよね。6歳か。
持橋 なので、生まれたときにもう年長さんだったので、一人っ子と一人っ子みたいな感じで、性も違うし。きょうだいげんかとかほとんどなかった。
岡本 上のお子さんは?
持橋 上は女の子で、下が男の子2人。
梅崎 女、男、男ですよね。
持橋 はい。ただ、女の子のほうはちょっと利かん坊で、子育ては大変でした。それで、大変だったのがすごく記憶にあって、子どもはもう要らないって思ってたんですよね。
岡本 で、間が空いた。
持橋 そうですね。
一同 (笑)
会員1 すごいリアルな感じ。
持橋 その子が年中さんのときに幼稚園に勤務し始めて、初めてほかの子どもがどうなのかっていうのを目にすることができて。
梅崎 さっきの公園の話。
持橋 なるほどみたいな。私がこんなに大変だったのは、やっぱりこの子は大変なんだって逆に思えたというか。それまでは自分を責めてた。子育てが上手くない、と。
会員1 そうですよね。
持橋 この子、大変な子なんだって思えて、それは個性なんだって、そこで受け入れられた。ちょっとそこで気持ちが楽になって、きょうだいもいいのかなって。自分が3人きょうだいで女、男、男だったから、男の子しか見たことがなかったんですよね。なので、最初が男の子だったら、多分もっと楽だったんじゃないかと思うんですが。すごくそこで戸惑いの時期もあったし。それで、下の子ができたとき、正直にすごくうれしかったんです。しかも、全然手のかからない、生まれてからずっとにこにこしてるような子だったので、こんなに違うんだって思いましたね。でも、上の子が思春期になって性格が変わってしまった。昔はどこにでも行く子だったんですよ。全く人見知りをしなくて、人に会うのが大好きだったので、どこにでもどんどん行ってしまって、知らない人にどんどん話しかけて、私はもう、どうしたらいいんだろう、早くこっちへ帰ってきなさい、みたいなことを常にしていたのに、ちょっと引っ込み思案になったりして。なんか似てきちゃった、どうしようみたいな。
一同 (笑)
持橋 そこは保ってほしかったなみたいなこと、ありますね。今は多分、思春期のちょうど真っただ中で、これからまた、昔の気質が戻ってくるといいなと思うんですけれども。
梅崎 面白いね。
梅崎 変わらないんじゃないかって話もあれば、時期的なものでちょっと変わるみたいな話もある。
持橋 そうですね。
岡本 ねえ。そっか。同じに育てたいと思ってもなかなかですよね。
持橋 なかなか、条件同じだと思いつつ、きっと違うんでしょうね。
会員1 そうですよね。だって、やっぱ一人一人に対応しちゃいますもんね。
岡本 本人は、違うから。
会員1 違うからね、同じ手は使えない(笑)。
梅崎 通用しないですよね。
会員1 通用しないです。
(次回に続く)