Book Review
子育てにまつわる書籍を厳選してレビュー。会員が評者となり、それぞれの視点から、今取り上げたい1冊を解説します。
『パパだけど、ママになりました』
目を引くタイトルの本書を書店で見たとき、「どういうこと?」と疑問が起こり、次に「LGBTQについての本かな」と思い、最後に「親が子にあてた手紙なのか」と興味がわきました。自分自身が、実際の子育ての中で…
『絵本力 SNS時代の子育てと保育』
SNS時代だからこそ、絵本のもつ力を保育に取り入れるべきではないでしょうか。本書はそうした立場から、乳幼児期の子どもの発達を紐解き、それぞれのタイミングで適した絵本と触れ合うことの大切さを説く…
『イタリアのフルインクルーシブ教育ー障害児の学校を無くした教育の歴史・課題・理念ー』
2022年夏の終わり、障害児を主とした特別支援教育に携わる人たちはそのニュースを聞き、自分たちの立ち位置を確認し、もしかしたら少しの苛立ちと不安を覚えたかもしれない…
『子どもはみんな問題児。』
本書には「いやいやえん」や「ぐりとぐら」などの作者である中川李枝子氏の保育士(保母)時代のエピソードを通して、子ども達の素晴らしい力や子育ての楽しさが描かれています…
『エルマーのぼうけん』(童話)
この本の好きなところは、エルマーのかしこさです。どんなところがかしこいかというと、ライオンなどに「食べるぞ」と言われたら、あせると思うのに、ライオンのたてがみがくしゃくしゃになっていて困っている話を聞いて…
『くものすおやぶん とりものちょう』
春爛漫のむしのまちに、ありがた屋というお菓子屋さんに盗人の隠れ羽から予告状が届きました。ありがた屋で働くアリたちは、困ってしまって、蜘蛛の巣親分とはえとりのぴょんきちに助けを求めました…
『ぼくのニセモノをつくるには』
もしも自分自身のことを相手に伝える必要がある場合、どのようなことをお話されるでしょうか?ストーリーは、宿題や手伝いなど、やりたくない事ばかりで気が滅入っていた主人公が、ロボットに任せることを思いつくところから始まります…
『「おんなじ」が生み出す子どもの世界ー幼児の同型的行動の機能』
本書は、幼児が他者と同じことをする同型的行動に着目し、その具体的な動き、物、発話といった媒介と特性を分析し、同型的行動が仲間関係に及ぼす影響や、仲間関係において果たす機能を明らかにしたものです。
『子どもの発達格差 将来を左右する要因は何か』
大人から目の前にある一個のマシュマロを食べることを15分我慢すればマシュマロを二個もらえると言われた時に、「今を生きる」子どもは自分をコントロールできずに目の前のマシュマロを食べてしまいます・・・
『マンガでわかる 精神論はもういいので怒らなくても子育てがラクになる「しくみ」教えてください』
この本のプロローグの章のタイトルは『「ダメなママでごめんね」はもう卒業』ですが,実はこの本,「できるママになるためのアドバイス」が書かれている訳ではありません・・・
『どの子も違う ─ 才能を伸ばす子育て 潰す子育て』
自分の好きなことをしゃべってばかりいる子ども、思い通りにならないと泣き叫ぶ子ども、まったくしゃべらない子ども、ウロウロして教室に入らない子ども・・・著者はそういう子どもたちを見て、「ワクワクした」と言うのです・・・
『多文化共生保育の挑戦 -外国籍保育士の役割と実践─』
本書での,以下のエピソードが目に留まりました。ある外国籍保育士が園庭で,日本語がまだ理解できない外国籍の男の子に向かって,「何してるの?」とその子の母国語で問いかけました・・・